満足度を高める働き方、それは裁量権のある仕事だった

 

誰もが好きな事を仕事にしたいと思うが、果たしてどれだけの人が実現できているだろうか。また好きな事をしていて幸福感は得られるのだろうか。
 

 
POINT
◆ 市場のニーズに合わせて仕事をしていく。
◆ 裁量権がある仕事は満足度も高い。
◆ 同じ価値観をもった仲間がいる。
◆ 視野を広げて仕事選び。

 

 

#1.好きな仕事を市場のニーズに合わせる

 
市場はあなたの都合に合わせてはくれない
 
好きな事を仕事にするには、そこに需要がなければ成立しない。需要がない状態で仕事をしたいと言ってみて始まらない。好みは人それぞれだけど、その好みに応じた仕事があるかは疑問を感じる。都合よくそういった仕事は存在しない。そして自分の思いと現実とのギャップが必ず生まれる。このギャップは悩みとなり、仕事の満足度が低下してしまう。結果的にストレスを生じさせてしまう。好きな仕事と現実世界はミスマッチが起きるのは当然であり、市場が都合よくあなたに合わせてくれるものではない。
 

ここで考えなければいけないことが、市場が存在しているかどうかだ。潜在的な需要があってうまく合致していればいいが、まずそういうことはないだろう。市場のニーズに合わせた仕事が、もっとも合理的な方法です。つまり、その仕事に自分が合わせるように努力すること。どうしても、その仕事が嫌な場合を除いては、試しにやって見ることをおススメします。トライした結果、嫌なら別の仕事を探してみる。僕はWEBの仕事をしているが、完全に希望通りに合致することはマレです。ある程度妥協して仕事を進めているが、まあまあ楽しく仕事をしています。

 

 
 
 

#2.裁量権がある仕事は満足度も高い

 
裁量権とは自分の考えで意思決定できる権利
 
大切なことは「どれだけ裁量権があるのか」ということ。自分で決められる範囲が大きければ、その分満足度もあがります。裁量権がほとんどない仕事は楽しくない。あやつり人形のような感じでおもしろくない。いくらお金を積まれても満足度は上がらないのです。裁量権がよりある仕事を選ぶと、その仕事が好きになる。裁量権があるといことは、その仕事に責任を任されていることになる。言い換えれば、信頼されているということになる。
 
人は他人から信頼されていると、モチベーションが高まりその仕事が好きになる。やる気が湧くのです。人の指示に従って行う仕事は責任を取らなくていいので自分のところに問題が持ち込まれることはないのですが、その反面おもしろみに欠ける仕事になってしまう。裁量権があると責任感が湧きモチベーションも高まり、いい仕事が出来る。
 
このようにして裁量権は働く側に達成感や責任感が得られ、さらに自己成長も期待できます。積極的に仕事をすることによって、上司や同僚から評価され認められたいという承認欲求も同時に得られます。
 
人がやりがいを感じるチェックポイントは4つあります。
 

「達成感」
「責任感」
「自己成長」
「承認欲求」
 

裁量権が得られることで、これらの欲求が満たされることが期待できます。
 
 

<メリット>

● 自分で決められる仕事が増えるため可能性が広がる。

● 挑戦する意欲がわき自己成長ができる。

● 仕事へのやりがいを感じ楽しくなる。

 

 
 

#3.同じ価値観をもった仲間

 
同じ価値観をもった仲間と一緒に仕事をする
 
会社組織は複数の人が集まって仕事をしています。同じ目標にむかって仕事を進めなければいけません。そのときに違った価値観の人と一緒に仕事をすると、意見調整に時間が取られてしまいストレスを生んでしまう。同じ価値観を持っている人だと話がスムーズにいく。仕事が順調にいき楽しくなってくる。仕事をするとき、常に価値観を共有する作業は必要です。これを怠ると人間関係がギクシャクしてしまいます。
 

また仲間がいると困ったとき助けてくれます。順調に仕事がいっているときはいいのですが、必ずトラブルや困ったことがおきます。そのときに頼れる仲間がいると、幸福感が得られます。組織のなかに手助けをしてくれる仲間がいると、あらたな仕事にチャレンジすることも苦にならず作業にとりかかれます。
 

組織を維持していくためには「協同意欲」「共通目的」「コミュニケーション」が必要です。この3要件を満たさないとストレスを生み仕事が楽しくなくなってしまう。その意味において価値観の共有は大切なことです。

 
 
 

#4.視野を広げて仕事選び

 
成長している会社で働きたいと考えがちですが、どの産業がこれから成長するのか将来のことは誰にも分からない。10年後も20年後もその企業が成長し続けるかどうか保証はない。したがって、成長産業で仕事をしたからといって将来に渡って幸せなライフワークを得られると思わないことが仕事選びのポイントです。世の中にはいろんな仕事があるので、視野を広げて仕事選びをした方がより確実です。
 
したがって、仕事のバリエーションを持つことが仕事選びに重要です。時代の変化が激しいため、いましている仕事が将来に渡ってあるとは限らない。仕事にバリエーションがありいろいろな仕事が経験できることは、キャリア設計にとって重要となってくる。未来をより確実にするためには、多様な仕事をこなせる環境がある会社を選ぶと幸福度も高くなる。常に時代は変化しているので、環境変化を楽しめない人はビジネスの世界では幸せにはなれない。
 
 
 
会社の寿命

東京商工リサーチの調査によると2020年に倒産した企業の平均寿命は23.3年。
 
✅ 製造業 33.4年
✅ 卸売業 27.4年
✅ 運輸業 26.2年
✅ サービス業他 18.0年
✅ 情報通信業 14.9年
✅ 金融・保険業 22.0年
 

出典:https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210203_01.html
 

 

 
 

まとめ

 
キャリア設計において夢や好きなことを仕事にすることは幻想だと思った方がいい。現実社会は希望通りにことが運ばない。それどころか人生をくるわせる要因となってしまう。好きな仕事をする際、自分の思いと現実とのギャップが必ず生まれます。完全一致はあり得ない。あり得ないにも関わらずこれを追求しようとすると、悩みが大きくなり満足度が低下してしまう。結果的にストレスを生じさせてしまう。したがって、市場のニーズに自分から合わせた方が、もっとも合理的な方法だと思う。

そして、大切なことは裁量権があること。自分で決められる範囲が大きければ、その分満足度は増していく。仕事を選ぶ際、この点を意識して仕事を探した方がより満足度の高い仕事が得られる。将来のことは誰にもわからない。成長産業にこだわらず視野を広げて仕事選びをするといい結果が得られます。

 
<満足度が高い仕事の条件>
● 裁量権が大きい仕事
● 同じ価値観をもった仲間
● バリエーションがある仕事
 
 
<やりがいを感じる4つのチェックポイント>
達成感
責任感
自己成長
承認欲求