アメリカ、コロナ収束後の映画の興行収入回復の見通し

 

 
Netflixネットフリックス業績好調

アメリカでは新型コロナウイルスの感染対策の外出制限を受けて、映画館が軒並み閉館し興行収入が激減している。興行収入はわずか5722ドル(約61万円)にまで低下していた。アメリカの映画館業界が被る損失額は甚大である。そんな中、インターネットによる動画配信をしているNetflixネットフリックスの株価が過去最高値を更新した。
  

 
上:ネットフリックスの株価
下:米国BOXOFFICE興行収入
 


 

出典:https://www.boxofficemojo.com/weekly/?ref_=bo_nb_ml_secondarytab

 

 

またアマゾンやウォルマートではコロナによる食料品や生活必需品の需要急増に対応するため、店舗や配送センターなど従業員の新規雇用を5~10万人規模で採用することを発表している。コロナに強い企業と弱い企業の明暗がはっきり分かれた。コロナの収束の見通しが立たない状態で、この差は今後も続くと予想される。さらに長期化することにより、収束しても元に戻ることはないだろうと考えられる。新しいビジネススタイルが台頭し、経済活動を牽引していくこととなるでしょう。 

 

現在、映画館やコンサート会場が元に戻ってもすぐに顧客が戻って来るとは考えにくい。多くのアメリカ人が自宅待機を強いられている状態で、映画鑑賞などの娯楽はネットフィリックスのような配信サービスに顧客が移ってしまっている状況です。すぐに元のように戻るとは考えられない。一部のユーザーは再び戻って来ると思うが、従来のようになるとは考えにくい。一度移ってしまった顧客を取り戻そうと思ってみても、消費者行動を変えるのは至難の業です。果たして顧客を取り戻すことが出来るかのか疑問を感じるところです。 

 

調査会社パフォーマンス・リサーチ社が1000人以上を対象に、スポーツやイベント、映画鑑賞についてアンケート調査を実施している。その結果によると、映画鑑賞に関してはコロナ収束後も回答者の28%が「しばらくの間、映画館を行くのを控える」と回答しています。また、回答者の49%は「以前のように戻るには数ヶ月間かかる」と回答し、58%の人は「以前と変わらず映画館に足を運ぶ」と回答しています。
 
出典:https://variety.com/2020/biz/news/coronavirus-movie-theaters-concert-venue-attendance-drop-study-1203550489/
  

 

 

まとめ

 
コロナ収束後の状況は楽観視できなようです。顧客が一度移ってしまった状態で、消費者行動を変えるのはとても厳しい。そのことがアンケート結果から推測できます。施設の感染症対策などの予防処置をとり安全な運営を心掛けないと、顧客をすぐに取り戻すことは難しいように思える。