なぜ人は間違えるのか、合理的な意思決定が出来ない理由

客観的合理的に意思決定ができない

合理的に意思決定するためには

  • すべての情報を入手する
  • すべての結果を考慮する
  • これら一連の結果を比較検討し評価する

 

たとえば、ランチを食べるとき安くておいしいランチを食べたいと考える。インターネットが普及した今日でも、すべての情報を手に入れることはできない。得られる情報には限度がある。また、安くておいしいお店が北海道にあったとしても、お昼休みに東京から食べに行って帰ってくることは出来ない。さらに、いつものシェフではなく別のシェフが代わりに料理をして味が変わるかもしれない。このようなことから合理的な意思決定が出来ない。

 

  • 情報の取得の困難性
  • 行動範囲の限界
  • 予測困難性

 

客観的で合理的な意思決定が出来ないにもかかわらず、意思決定はされている。では、どのようにして決めているのか。

その人の満足で決めている。
合理的な意思決定ができなければ、その人が満足のいくようなかたちで決定している。その人が満足しなければ満足いくまで、さらに情報を収集するし行動範囲も広げる。しかし予期せぬ事態について、すべてを予測できないので、ある程度満足いくところで納得する。このようなことから合理的に決められない状態でも意思決定はされる。

 

トライ&エラー

合理的に決められなければ、失敗するリスクも起きる。
リスクを覚悟で行動してみて、ダメだったら修正し再チャレンジする。
といったことを繰り返している。何度も繰り返していくうちに、成功に近づいてくる。

行動 → 結果 → 評価 → 修正 → 行動 → ・・・

 

失敗のリスクを最小限にする

ここで失敗のリスクを最小限にするため人がとっている行動は、事例を参照するということをしている。成功事例や失敗事例から規則性や法則性を導き出し、これから行おうとすることに重ね合わせている。そうすることによって、将来のリスクを低減し成功へ導いている。しかし、情報収集は重要だが、得られた情報を取捨選択して、人によって必要か不要かの判断をしている。自ずとばらつきがある。

 

成功するため真似をする

成功者のやっていることをマネをすることで、リスクがかなり削減できる。真似をすることで成功者の物の見方や考え方を学び取る。インターネットが普及した結果、情報は得られやすい。さまざまな情報を容易に手に入れることができるので、成功しやすい環境であると言える。しかし、リスクを完全にゼロにすることはできない。

 

 

まとめ

 

客観的で合理的な意思決定が出来ないので、人の満足によって決められる。失敗を減らすために事例を参考に決めている。リスクを覚悟で行動してみて、ダメだったら修正する。そして再度チャレンジしてみる。失敗の大きな要因は思い込みです。事例を参考せず思い込みだけで行動するのは、とても危険である。急速に時代が変化し環境が変わっているなか、思い込みだけで判断すると失敗する確率が高くなる。