成長する大企業の特徴

 
 
POINT
◆ 社員の多様性と組織の流動性がある企業は成長する。
◆ 大企業でもベンチャー企業のようなミニプロジェクトがある。
◆ 若手社員が活躍している。

 
 

1.最初に就職した会社が重要

 
大企業と中小企業どちらに就職するか。これは重要なことです。最初に就職した企業によってその後の人生が決まってしまう、と言っても過言ではないからです。中小企業から大企業に再就職するのはかなり大変です。スキルや素養が優れていないと、大企業に転職するのは難しいからです。

僕は大学を卒業して大企業を選びました。一流企業に就職できるのなら、そのほうがいい。入社して自分に合わないなと思ったら、そのとき考えても遅くない。ボーナスも満足に払えない中小企業に就職して嫌になったので大企業に再就職したい、と思っても無理です。この時点で収入の格差は広がってしまいます。

まず有名大学に入学し専門と英語をきちんと学ぶ。就職するために企業調査を徹底的に行う。これをしないで間違った会社に就職してしまうと、その後の人生に影響を与えてしまう。一流企業に入社できただけでも、あなたのブランド価値は上がります。再就職もしやすい。これが現実の社会です。
 

 

 

2.有名大学以外はブランド価値ほぼゼロ

 
会社員でいる限り年収は増えることはない。20代30代で年収500万円を超えるのは難しいのが現状です。特に従業員50人未満の中小企業では顕著に現れている。
 
 
大阪シティ信用金庫の大阪府内の1024社を対象に調査を実施したところによると
 
「中小企業の夏季ボーナス支給状況(2017年)」

支給すると答えた中小企業は 59.9%
支給しない企業(少額手当含む)は 40.1%

従業員50人以上で支給するのは91.6% 、20人未満で54.7%
 
 
企業に就職するなら、従業員平均年収700万円以上の一部上場の大企業に就職する。この選択はあり。ぶっちゃけ生涯年収は1億円以上違ってくる。それには有名大学を卒業することが必須。その他の大学はブランド価値ほぼゼロ。借金までしていくほどの価値はない。これが社会の現実です。ムダなお金と時間です。 僕が就職した会社(一部上場の大企業)の大卒は有名大学ばかり。偏差値の高い大学のみ100名。そのうち55%が修士卒、しかも理系。高卒採用なし。人工知能の研究部署は全員大学院卒。新入社員研修で隣に座っていた人は東大出身者だった。めちゃくちゃ理解力があった。さすが東大、すごい。おススメの大学は「スーパーグローバル大学」。最低限この大学に入学する。僕もこの大学を出身なんだけど頭がめちゃくちゃ悪けどね。(笑)
 
 
(参考)
生涯年収(男性大学卒の場合)

企業規模1000人以上の大企業 3億2340万円

企業規模100~999人の中企業 2億5340万円

企業規模10~99人の小企業 2億2220万円

出典:労働政策研究・研修機構ユースフル労働統計2018
 

 

 

3.会社選びのポイント

 

会社選びのポイントは、一言で将来に役立つこと。
つまり自分の資産になる仕事を選ぶこと。

 
その場限りの仕事やその会社でしか通用しない仕事は、将来につながりません。身につけた知識が、自分の財産になるような働き方がBESTです。40代50代になったとき、20代に身につけたことが活かされる仕事がいい。そのスキルは自分の財産となり、転職やフリーランスになったとき役に立つからです。

残念なことですが、会社は永久に成長し続けることは難しい。今の時代のように経営環境がめまぐるしく変わるなかで、その会社でしか通用しないようなスキルはぶっちゃけ辞めた方がいい。あなたの市場価値を高めてくれるような会社を選ぶことが、最大のポイントです。

大企業は安泰だと思ってはいけない。大企業は多くの職種があるので一概には言えないが、組織の歯車のような仕事はいい仕事とは言えない。部分的には理解しても、仕事全体を構築できるスキルが養われない。ビジネスをトータルで理解することが、あなたの価値を高めてくれる重要な要素です。
 

そこでおススメするのが、ミニプロジェクトに参加すること。大企業でもベンチャー企業のようなプロジェクト(or部署)があります。そこに参加する。正直言って、これは最高です。会社のお金を使って、自分のやりたいことができるのは理想の仕事です。チャレンジしてみる価値はある。とは言っても、予算枠があるのでそれを越えて自由にできないが、ある程度希望にそった仕事ができる。あとは、リリーススケジュールに間に合うように作業を進めれば、ほぼ自由に仕事ができる。
 

1フロワーがまるまるプロジェクト専門フロワーで、2名のプロジェクトから20名のプロジェクトまでさまざま。プロジェクトが終われば解散。その間はベンチャー企業で働くのと同様。ただし売上の見通しや期待された成果が出なければ、プロジェクトが途中でも強制解散させられることもある。その点は、注意しておく必要がある。ビジネスである以上、成果が問われるのは当然なことです。
 
また、独自言語やその会社でしか使わない専用ツールを理解しても、スキルとしては役に立たない。他社でも通用するスキルを身につけることが大前提です。大企業は結構独自基準を設けるのが好きなようです。
 
大企業も生き残りをかけて、さまざまな試みをしています。社内の情報に敏感になり積極的に行動してみるといい結果がでるかもです。大企業でも1グループ7、8名で仕事をしているので割と中小企業の集合体みたいな感じがする。僕の率直な感想です。
 
 

 

4.成長する大企業の特徴

 

① さまざまな試みをしていること
② 組織の枠にとらわれず横断的に行動できる仕組みがあること
③ 若い社員が活躍していること
④ 絶えず組織変更を繰り返していること
⑤ 社員の多様性があること

 

例外なく言えることは組織に流動性があること。大企業は一瞬にして画一化してしまいます。これは将来への適応が著しく欠くこと。画一化しないために、組織を小グループにし動きやすい状態にして、個人が活躍しやすい環境をつくっている会社は存続可能性が高いと言えます。

毎月、社長通達があり社内のどこかで組織変更が行われる。毎月あるんですよ。この会社、組織をいじるのが好きなんだなぁ、と思っていたが、そうではなかった。画一化しないための工夫でした。常にシャッフルし組織の新陳代謝をうながしていた。

 
 

 

まとめ

 

組織はそのままにしておくと硬直化し画一的な物の見方・考え方しかできなくなってしまいます。成長する会社は、さまざまな試みをし多様性に富んでいます。組織の流動性を確保し組織の枠にとらわれない仕組みをつくっています。そのような仕組みがない大企業はいずれ淘汰されてしまう。