倒産しない会社の特徴、10年事業を継続できている会社は強い
10年周期で経済危機がくる
- 1991-1993年・・ バブル崩壊
- 2001年・・・・・ ITバブル崩壊
- 2008-2009年・・ リーマンショック
- 2020年・・・・・ 新型コロナ
大雑把に見て10年周期で経済危機がくる。経済は必ず「景気循環」します。自由主義経済では、いい時もあれば悪い時もある。景気が、ずーと好景気にはならない。このことは覚えておかないといけない。これが経済の大原則です。過去の経済事象から判断するとおよそ10年スパンで危機的な状況が起きている。言い換えるならば、10年以上そのビジネスで収益を上げているのであれば強い会社だ、と言える。中小企業だと10年継続事業できる会社は1割程度です。10年以上だと数パーセントです。そのくらい会社経営は大変なことです。
会社選びのポイントは、経済危機を乗り越えた会社なのかどうか。創業して12～13年程度黒字経営をしている会社はかなり強い会社です。一度経営危機を経験した会社は、危機を乗り越える術を知っていますので倒産はかなり避けられる。
強い会社の特徴
- 取引先を分散している
- 利益率が高い
- 優れた情報収集力
強い会社の特徴は取引先が1社ではなく複数ある。業種も多種多様。取引先が1社の場合、この1社に何かあったとき事業に影響を与えてしまう。複数あればこの問題は避けられる。また業種もさまざまであれば、その業界がダメであっても他の業種でカバーできる。さらに、同じ時間と労力をかけても利益率が高ければ、その分余裕が出てくる。言い換えれば、1人あたりの人件費が高いこと。人件費が高いとうことは会社としての利益を上げているからです。倒産する会社は、まず最初に人件費が安いところから倒産します。人件費が安い業種は要注意。（下表参照）
そして、情報収集力も大切です。たくさんある情報のうち有益な情報を探し出し、自社のビジネスに取り入れていることができる企業は強い。常にアンテナを張っている企業は環境変化に敏感で即適応しようとします。このような会社は収益性も高く経営体力もあります。
参考）BAST速報版
中小企業24万社の決算書を基礎データに集計された経営指標より作成されたもの
出典：https://www.tkc.jp/tkcnf/bast/sample/
まとめ
倒産しない会社の特徴は、およそ10年周期で経済危機がくることから、創業して12～13年程度黒字経営をしている会社はかなり強い会社です。取引先を分散している、利益率が高い、優れた情報収集力がある、といったことも強い会社の特徴です。
