リモートワークだとサボれない理由

 
<ポイント>

● 見えていなからこそ成果物の重要度が増す。
● KPI(Key Performance Indicator)「重要業績指標」で仕事が管理される。
 
 
 

1.リモートワークだとサボれない

 
リモートワークだとサボり放題だと思っている方、これは間違い。むしろ見えていないからこそ、ちゃんとアピールしないと無能な社員と見られてしまう。いつも以上に頑張らないと評価が下がってしまう。質の高い成果物をより多く、しかもスピーディーに出さないといけない。見えない圧力が重くのしかかってくる。

 

リモートワークはまわりに上司も同僚もいない、誰も見ていない状態で仕事をしているわけです。おのずと成果物の重要度が増す。成果物を出さなければ、仕事をしていないと思われてしまうからです。そして、成果物の出来具合が仕事のすべてを表現してしまう。言い換えれば、成果物そのものがあなたへの評価となる。リモートワークを導入すると生産性が向上する理由はここにある。

 

日本には業績にむすびつかない意味のない慣習が存在する。その結果、不必要な作業が増え働く側に負担を課していた。リモートワークに切り替えた瞬間、それが足かせとなって現れた。成果物の重要度が増すなか、評価に関係ないところに作業時間をとられたくない。これが正直な気持ち。

 

 
 

2.管理者の負担軽減

 
KPI(重要業績指標)を示して部下の管理が行われる
 
部下が会社に出勤していれば、誰がサボっているのか管理職は監視することができた。しかし、リモートワークになると監視の目が行き届かないので、部下の管理を心配する中間管理職がいます。しかし心配する必要はない。KPI(重要業績指標)を示してあとはほっとけばいいだけ。KPI未達成なら評価を下げればいい。未達成が続けばその部下はリストラ対象となる運命です。中間管理職の仕事は部下のジョブ・ディスクリプションを明確にすること。いままで曖昧にしていたからリモートワークに切り替えると混乱する。欧米ではここがハッキリしている。
 

中間管理職はリモートワークによって部下の管理コストを極限まで下げることができる。いままで割いていた時間が空くわけです。空いた時間を利用して会社の業績を上げるための戦略を考えることに集中できる。中間管理職の仕事は部下が行た仕事が会社の業績に結びつけること。これが仕事です。部下がサボっていようが遊んでいようが関係ない話です。経営層は数字です。業績がすべてを語ります。月次報告でしっかりとした数字を出さなければリストラ対象です。いらない人材です。

 


 

 

 

まとめ

 

リモートワークには見えない圧力を働く側に課してくる。働いているところが見えないからこそ成果物が重要となる。今まで以上の成果を出さないと評価が下がってしまう。サボっている暇などない。業績に関係ないところに時間も労力も使っていく余裕はない。リモートワークは厳格に評価をくだすことができるからだ。
 
中間管理職にとってみると部下の管理コストが下がり負担が軽減される。このことによって中間管理職の重要度が増してくる。数字を出してこない中間管理職はリストラ対象です。コロナ不況で会社は厳しい経営状況です。すべては数字です。お金です。これ以外のなにものでもない。