「運がいい人」と「運が悪い人」の決定的な違い

 

 
心理学者リチャード・ワイズマン博士が10年以上にわたり数百〜800人以上を対象に調査・分析した結果、「運のよさは生まれつきではなく、物事の考え方や行動の習慣で変えられる」というものでした。
【要約版】運のいい人の法則 リチャード・ワイズマン著

 

 

「運がいい人」と「運が悪い人」の決定的な違いは、同じ出来事に対する「とらえ方」と「行動の有無」の 2 点に集約されます。その出来事に対して、どのように解釈して、どう行動するのかによって決まってしまいます。
 
 

 
 

出来事のとらえ方

運がいい人:良い出来事やチャンスに注目し、「自分は運がいい」と思い込む。
運が悪い人:悪い出来事やリスクに注目し、「自分は運が悪い」と思い込む。
 

心理学の実験では、同じ環境にいても、「運がいい」と思っている人ほど、偶然の好機(お金が落ちている、著名人がいる、など)に気づきやすいことが示されています。 つまり、運の良し悪しは「環境」ではなく物事のとらえ方で決まります。

 
 

チャンスへの行動(動くか、動かないか)

運がいい人:「なんとなく良さそう」という直感を信じて、小さな行動を積み重ねる。
運が悪い人:理屈で考えすぎて慎重になり、チャンスをスルーする。
 

運がいい人は「行動範囲が広く、人とつながる場」にいるため、偶然の出会いや情報が舞い込みやすく、それをすぐに行動に移します。 一方、運が悪い人は同じ場所に留まり、変化を避けるため、チャンスそのものが少ない状態になります。

運の正体:偶然ではなく「つくるもの」
運は生まれつきの性質ではなく、「どうとらえるか」と「どう動くか」の習慣によってつくられます。 運がいい人は、ポジティブなとらえ方でチャンスに気づき、小さな行動でそれを現実のものにします。

 
 

今日から変えられること

 

・「何かいいことはないかな?」と意識して周囲を見る。
・失敗を「学び」と言い換え、ネガティブな感情を止める。
・「とりあえずやってみる」を週に 1 回取り入れる(小さなチャレンジを積む)
・直感に従って動く(理屈で止まりすぎない)
・人との関係を大事にし、他人を思いやる心を持つ。
 
 

失敗やトラブルを「不運」ではなく、「学び」や「次のチャンスへの布石」ととらえます。何か起きた時に、その出来事をプラスにこじつける。良好な人間関係を築くと、協力関係やサポートを得やすい。運は「迎える準備ができている人」に集まりやすいので、とらえ方と行動のクセを少し変えるだけで、運の波は大きく変わります。

 
 

運のトレーニング

 
 
1. 注意の幅を広げる(チャンスを最大限に広げる)
運の悪い人は不安感が強く、視野が狭くなっているため、周囲のチャンスを見逃しやすいことが分かりました。

リラックス法:呼吸法や瞑想で不安を軽減し、副交感神経を優位にする

ルーティンを変える:いつもと違うカフェに行く、違う道を通る、新しい人と話すなど、日常に変化を取り入れる

「30秒の何もしない時間」:1日1〜2回、立ち止まって周囲を見渡し、これまで気づかなかった3つのものを発見する練習
 
 
2. 直感に従う(虫の知らせを聞き逃さない)
運のいい人は自分の直感を信じて行動する傾向があります。

身体感覚のチェック:意思決定前に身体の感覚に注意を払い、直感を尊重する

1日1回の直感行動:分析せずに、小さな直感に従って行動する練習
 
 
3. 幸運を期待する(ポジティブな自己予言)
運のいい人は物事を前向きに予想し、幸運を期待する思考パターンを持っています。

朝の2分間ビジュアライゼーション:毎朝、その日がうまくいくことを具体的にイメージする(詳細ではなく、全体的な「良い感じ」を感じる)。ポジティブ感情を抱くようにする。
 
 
4. 不運を幸運に変える
運のいい人は、悪い出来事を良い方向に転じる立ち直りの早さ(レジリエンス)を持っています。

夜のジャーナリング:その日起きた悪いことを書き出し、「もっと悪くなり得たこと」を2つ、「最終的に有益になる可能性」を1つ書き出す

学びの視点:マイナスな出来事を「学びの機会」ととらえる練習

 
 

「自分は運が悪い」と自認する人々を対象に、1ヶ月間のプログラムを実施しました。このトレーニングの成果は、参加者の80%が、わずか1ヶ月で「運が良くなった」と報告を受け、多くの参加者は、トレーニング終了後もこの習慣を維持し、長期的に運の改善を維持したという。※リチャード・ワイズマン博士が行った「運のトレーニング」

 
 

4つのスキル

1. 行動力
行動力とは、チャンスに気づいて実際に行動に移す力です。チャンスに出会う回数を増やす力です。小さくてもよいので、まず動いてみます。運は、そこに長くとどまっていません。すぐに行動を起こさなければ、運をつかむことはできません。
 

2. 多様性:人脈構築法
多様性とは、一つのことに固執せず、さまざまな選択肢や経験を持つことです。
特定の仲良い人だけでなく、広く浅く人脈を広げる。行動の幅が広いほど、思いがけない機会に出会いやすくなります。
 

3. 察知力
察知力とは、目の前の小さなチャンスに「あ、これだ!」と気づく力です。
「偶然のひらめき」「誰かの一言」「新しい情報」を見逃さないことが大切です。
ある事象に対して「なぜ?」「それは何?」と問いを連鎖させていく思考法を繰り返す。
これにより、脳のクセを乗り越え、察知力を鍛える。
 

4. 回復力
回復力とは、失敗しても「次はこうすべし」とすぐ起き上がるメンタルです。
「なるほど、この方法はうまくいかないのか。じゃあ次は別の方法を試そう」と、科学者のようにドライに受け流す。
不運を「終わり」ではなく、「改善の材料」と考えるようにします。