時代はSNSからサブスクへ収益モデルが変わる

 

時代はSNSからサブスクへ収益モデルが変わる。

 
広告による収益は、一部のクリエイター以外は恩恵を得られない極めて厳しい収益モデルです。広告収入ではない新たな収益モデルが、アメリカで台頭している。

 
 

新たな収益モデルの登場

 
SNSでフォロワーを獲得すると、次はサブスクによる収益化の流れが出てきます。一部のインフルエンサー以外は、SNSだけでは収益化は難しい。YouTubeだと全体の10%くらいの人しか収益化が得られない。投げ銭で高収入を得ているユーチューバーもいる。その中でも、生計が立てられるくらい収益を確保しているのは、ごくわずかです。すべてのクリエイターが、稼げるインフルエンサーになるわけではない。また、以前はブログで稼いでいたブロガーさんたちも今は激減し、ブログ収入も難しくなっている。多くのクリエイターは、SNSやブログだけで稼ぐのは難しいの現状です。
 
 
収益化をするためには、クリエイターからすると作品と同時に「ファン」の存在が必要不可欠です。このファンを大切にするプラットフォームが、いまアメリカで盛んに活用されています。広告モデルから直接ファンから収益を得る方法に変わってきている。大きな市場が、今生まれようとしている。

 

新たな収益モデル

Patreon(パトレオン)
Substack(サブスタック)
Buy Me a Coffee(バイ・ミー・ア・コーヒー)

 

これらのプラットフォームは、いずれもファンとクリエイターを直接結びつける役割を果たしています。これからは、サブスクモデルが一般的な収益方法として活用されていくことになっていく。

 
 
Patreon(パトレオン)
 

 

Patreon(パトレオン)は、主にクリエイターやアーティスト中心に、月額会員制でファンと積極的に関わる事ができる。ファンは限定コンテンツ、コミュニティへの参加によって作品への理解を深めることができる。クリエイターは、これによって安定収入が得られ安心して作品作りに専念できる。現在、20万人以上のクリエイターが使っている。
 
▼Patreonを使用しているクリエイター
ポッドキャスター
ビデオクリエイター
ミュージシャン
ビジュアルアーティスト
コミュニティ
ライターとジャーナリスト
ゲームクリエイター
など
 
 
 
Substack(サブスタック)
 

 

ニュースレターを収益化するプラットフォーム。現在25万人以上の有料購読者を抱えている。ブログ+ポッドキャスト+メルマガで届ける、、、みたいな感じ。登録者に情報を提供する。主に、ジャーナリストやライターさんが、Substack(サブスタック)を活用して収益を上げている。マスメディアが低迷し、ジャーナリストの雇用が失われた。しかし、個々のジャーナリストにファンがいて、その人が書いた記事を読みたい人が大勢いた。
 
日本で同じような感じがするのが、メルマガの「まぐまぐ」です。有料版だと、手数料は売上の50%まぐまぐに支払います。半分を運営者側に取られてしまうのは、痛いですね。これに比べると、Substackの場合は、売上の10%をSubstackが受け取り、決済会社がさらに3%を受け取る。残りの金額は、すべてジャーナリストやライターさんが受け取る。
 
 
 
Buy Me a Coffee(バイ・ミー・ア・コーヒー)
 

 

お気に入りのクリエイターに投げ銭ができる。2021年4月現在、30万人のクリエイターが登録しています。
 
 
 

広告による収益モデルは限界

 
広告による収益モデルは限界に来ている。一部のクリエイターを除き多くのクリエイターは、広告による収益化は難しい。収益を増やすためには、より多く広告をとらなくてはいけなくなる。ここにかかるコストと労力が膨大で、個人レベルでは限界がある。こうした状況を踏まえて、これらのプラットフォームは時代のニーズをとらえている。ファンとの結びつきを、どのような方法で収益化をはかっていくのか、期待されるプラットフォームです。
 
 

アクティブユーザーが10万人いるプラットフォームだと仮定して
 
あなたのファンが
1%なら1000人
0.5%なら500人
0.1%でも100人
です。
 

ファンが0.1%(100人)しかいない場合

サブスクで月額
100円なら1万円の収益
300円なら3万円の収益
500円なら5万円の収益
 
この収益をYouTubeで稼ごうとしたならば、かなりの高い壁があります。しかし、サブスクならそこまで苦労する必要がない。むしろ、その分の労力をコンテンツ制作に集中できる。
 
  
  
 

まとめ

 
時代は、SNSからサブスクへ収益モデルが大きく変わった。広告収入では、生計を立てるだけの利益を上げるのが難しい。また、安定的に収入を確保できなければ、安心して作品づくりに専念できない。こうした事情から、いまアメリカでは、ファンを大切にするプラットフォームが盛んに活用されています。

 
新たな収益モデル、サブスク型プラットフォーム
・Patreon(パトレオン)
・Substack(サブスタック)
・Buy Me a Coffee(バイ・ミー・ア・コーヒー)