自分の強みの探し方

 
 

「給料が増える見込みがない」
「収入が減って生活が苦しい」
「転職してもっといい仕事につきたい」
 
 
今の社会状況を考えると、会社員なら誰でも考えることです。
将来の不安はありますね。
この悩みを解決する方法を解説いたします。
 
 

結論:市場価値が高い人材になること。
 
 

 

1.転職

 
アメリカでは転職が当たり前ですが、日本では転職はまだまだ一般的ではありません。日本は、すでに終身雇用が崩壊しています。しかし、アメリカのようにキャリアアップにつながる転職が難しい。45歳でリストラされてしまうと、よっぽどスキルがない限りいい転職先が見つかりません。かなり苦労してしまいます。中高年の転職事情を見ると、転職にいい印象を持っていない人がかなりいます。その反面、20代の転職はポジティブに受け止めている人は多い。
 

中高年の転職・・・ネガティブ、リストラされ収入減そして貧困
20代の転職・・・・ポジティブ、今よりも高く評価され輝ける
 

スキルがある人は、積極的に転職をしています。自分が、もっとも輝ける会社を探して転職をしていく。自分を今よりも高く評価をしてくれる会社があれば、すぐに転職したいと思っている人は多くいるようです。その原因は、ひとつは年収が上がらないことと、もうひとつは将来に対する不安です。長年働いていると、将来が予測できてしまいます。このままこの会社で働き続けていいのか、転職してもっと高収入で安定的な仕事につけるのではないかと考える。仕事に対して意欲がある人は、その傾向が強い。3~4回くらい転職するのが、当たり前の時代がやってくるかもしれません。

 

終身型雇用の崩壊の原因は、低成長で市場が縮小している。人件費の負担が、大きくなってしまっている。このまま人を雇用し続けられない。人を減らし人件費をおさえたい。特に中高年をリストラしたい。正直言って、昭和の価値観を持っている人は、この先厳しい現実を見ることになる。強制的に社員をリストラできないが、賃金は低くおさえられていくことは確実です。将来の期待値がある若手に頑張ってもらい、会社を成長させたいと願っている。時代の変化についていけない人は、やむを得ないところまで来ている。

 
 

2.自分の強み探し方

 
今後の仕事の仕方を考えるとき、真っ先に考えなければいけないことは、それは自分の強みです。自分の強みがあれば、リストラ対象になることもなく、かりに転職する場合でもいい就職先が見つかる。そこで、自分の強みの探し方を考えていきましょう。

 
自分のキーワードを決める

自分自身を一言で言い表わすと、どんな言葉ですか。実は、これがとても重要です。この仕事ならこの人に頼みたい、と思わせる言葉が、あなたの価値を示すキーワードです。ここが定まっていないと、会社の中で存在感が失われてしまう。まず最初に、自分の強みを表現できるキーワードを決めましょう。今いるポジションで、強みを発揮できる言葉を思いつく限り挙げてみる。
 
たとえば、顧客に対して商品をアピールできるプレゼン力がある。ということであれば、強みは「プレゼン力」です。トラブルが起きたとき、真っ先に問題解決ができる。ということであれば、強みは「問題解決力」です。
 
このようにして、社内で自分の強みを表現できるキーワードを探します。キーワードが見つかれば、次に関連ワードを探して行きます。コミュニケーション能力なら、チームワーク力や人的ネットワーク力、といったことが関連ワードとして出てきます。キーワードからひもづく言葉から、その仕事の全体像をイメージして自分のポジションを確立します。
 
コミュニケーション能力、チームワーク力、人的ネットワーク力・・・なら組織力がある人なのでプロジェクトリーダーが向いている。新規事業のリーダーを任せてみよう、となるわけです。つまり、この人は会社にとって必要な人材だ、と思ってくれる。
 
 

キーワードと関連ワードの掛け算

キーワードと関連ワードの掛け算で、自分の強みが発揮できるポジションをつくり上げていく。ここを意識することで、有益なキャリアが積み上げられる。このキャリアが、転職のときに役に立ちます。自分の強みがわからないと、いい転職はできません。転職に失敗する原因となります。
 
 
▼さまざまな能力
創造力
情報収集能力
分析力          
企画提案力
プレゼン力             
忍耐力
目標達成能力               
問題解決力
傾聴力
進捗管理能力
人材育成能力 
など    
 
 
 

3.会社では年収が増えない理由

 
社員を雇ってしまうと、辞めさせることができないので、組織の新陳代謝が促進されない。次第に、モノの見方、考え方が時代に合わなくなり仕事が減っていき、収益が出ない組織となってしまう。今後、年収は減ることがあっても、増えることはないと思って間違いない。仕事は「ジョブ型」に変わっていかざるを得ない。そのとき重要になるのが、自分自身の強みです。強みがあれば、成果を出しやすい。ジョブ型は、成果を出しやすい仕事の進め方です。ジョブ型雇用が一般的になれば、転職も当たり前になっていく。将来のことを考えると、自分のポジションを得るためにも、強みを持つことは必要です。
 
 
 

4.世の中には努力しても給料が増えない職種がある

 
考えて見てください。コンビニバイトを一生懸命頑張りました。「年収1000万円です」とは、ならない。年収1000万円なら、時給換算にすると5000円くらいです。世の中には、いくら頑張っても年収が増えない職種があります。
 
たとえば、保育士や介護士の仕事です。これらの職種で給料が低いと悩んでも、どうにもなりません。頑張っても、収入を増やすことができない職種だからです。すでに賃金が決められているため、努力次第で給料が増えることはありません。年収を増やしたいなら、努力次第で給料が増える職種につくことが大前提です。これを誤ってしまうと、ムダな労力と時間を使ってしまい、いつまでも年収は増えないままです。
 
 
自由労働市場の経済原理

労働市場は、売り手と買い手で成り立っています。誰でもできる仕事は、希少価値がないので賃金は低くなります。逆に、専門性が必要でその仕事ができる人材がいない場合は、希少価値が高まり賃金は高くなります。これは自由労働市場の経済原理です。この原理を理解することが、最初の一歩です。
 
 
 

5.市場価値が高い人材になるために

 
それでは、どのようにして希少価値が高い人材になることができるのか。
 

▼市場価値が高い人材の要素
・専門性
・スキル
・経験と実績
 

 

① 専門分野を決める

労働市場で今後必要となる専門的スキルを見つけます。いま働いている業界で必要としている専門性は何か、どの分野がねらい目なのか、探し出します。今後のキャリアを築くために、ここをしっかり把握します。自分がどの分野の専門家としてキャリアを築いていくのか、決めなければいけません。必ず、市場を見て判断します。ご自身の夢や理想を追い求めてはいけません。現実を踏まえて物事を決めていきます。

 

・今後需要が見込まれる。
・スキルが必要で人手が足りない。
・高収入が得られる分野。
 
 

② スキルを身につける

専門分野を決めたら、次はスキルを身につける必要があります。スキルが身についていなければ、仕事として成立しません。どの分野でも、必ず身につけなければいけない、知識や技能があります。それを、まず最初に身につけます。
 
求人票のスキルの欄を見ます。ここに書かれていることを、最低でも身につけます。いろいろな業種があります。求人情報を検索してみてください。調べてみると、傾向がわかります。多くの企業が求めているスキルは、今必要としているスキルです。需要があるスキルです。そのなかでも、特に高いスキルを求めているところは、給料が高くなります。

 
 
③ 経験と実績

基本的なスキルを身につけたなら、次は経験です。何を経験していくのか、最初のステップがとても重要です。キャリアパスで、もっとも重要なのがファーストキャリアです。ここを間違ってしまうと、あとあと苦労してしまいます。余計な回り道をしてしまい、ムダな時間と労力を使ってしまいます。

 

自信を持って提示できる成果物を示せるか、つまり実績です。いくらスキルや経験を積んでいても、希少価値を示せるだけの実績が必要です。実績があるとないとでは、あった方が圧倒的に有利です。しかし、いい仕事に簡単い出会えないのが現実です。最初は、誰でもいい仕事をもらえません。
 

そこで行うことは、小さな実績を人よりも多く積んでいくこと。小さな実績が、実はポイントです。どうでもいいような小さな仕事でも、積極的にこなしていくと、あるとき大きな仕事がまわってくる。たまたま偶然に出会える。運は、誰にでも平等に訪れるものです。このチャンスをつかみます。小さな小さな実績を人よりも多く重ねる。つまり、下積みの期間です。下積みの期間は、どうしても必要となってきます。なるべく短期間にいい仕事に出会えるためには、数をたくさんこなすこと。

 
 
 

まとめ

 
自分の強みの探し方
まず最初にすることは、自分のことを一言で表現できる「キーワード」を決めます。人とのコミュニケーションにたけているなら、キーワードは「コミュニケーション能力」です。キーワードが決まったら、それにひもづく関連ワードを探します。
 

キーワード:コミュニケーション能力
関連ワード:チームワーク力、人的ネットワーク力…
 

キーワードと関連ワードの掛け算で、自分の強みが発揮できるポジションをつくり上げていく。こうすることで、有益なキャリアを築くことができます。
 
「キーワード」×「関連ワード」 = 自分のポジションを得る
 

 
希少価値の高い人材になるためには、自分が目指している業界で、次のことを決めて着実に実行していきます。
 
▼3つの要素
・専門性
・スキル
・経験と実績