成果主義の大きな問題点

 

 
POINT
● 成果が出ない人でも、努力した人やチャレンジした人に評価を与える。
● 人は単なる労働者ではなく感情を持った人間、感情面を配慮する。
 
 
 

成果主義の大きな問題点

 

成果主義一辺倒だと、ひずみが生まれる

成果主義の大きな問題点は、頑張っても成果が出ないこともある。成果を出せる人は、社内でもそれほど多くない。この事実をしっかり受け止めることが重要です。なぜならば、ビジネスはそんなに簡単に成果が出るものではないからです。頑張って頑張って、さらに頑張ってやっと出るくらいです。そのくらい大変なことです。

 
成果主義一辺倒だと、ひずみが生まれてしまう。一部の人だけが頑張って、その他大勢は頑張らなくなってしまう。「どうせ頑張っても成果が出ないのだから、頑張っても仕方がない」となってしまう。こうなってしまうと、組織が上手く機能せず、やる気がない人たちの集団がつくられてしまいます。

 
成果が出ない人でも、努力した人やチャレンジした人にも、それなりの評価を与えてあげないと、誰も何もしなくなってしまう。このような組織は、いずれ利益を生み出さず経営困難な状況におちいってしまう。
 
 

感情面を考慮する

働く人は、感情を持った人間です。成果を上げなかったとしても、感情面を配慮してあげることは必要です。やる気を失わせるような言動は控えましょう。ポジティブ思考で物事を見ていくことで、状況はプラスに好転します。人はいいときもあれば、悪いときもあります。すべてが順調にいくことは、まずない。成果が出せないときでも、見守っていく姿勢を持つことは必要です。

 
人は、誰かに認められたいと思っている。仮に、成果を出せなかったとしても、組織にとってプラスに働くことをしているのならば認めてあげること。一言でもいいので、「素晴らしいね」とか「ありがとう、助かったよ」とか声をかけてあげると、人はうれしいものです。また、頑張ろうと思ってくれます。
 
 

利益を生み出す組織とは

働く人が気分よく働ける環境をつくってあげること。当然ですが、人を不愉快な気分にさせて、仕事をしてもいい仕事はできません。たった一言でも、相手に対して気遣いのある言葉をかけてあげることで、仕事の成果が違ってしまう。それが、人の本質です。人の感情に働きかけることは、仕事をする上でとても重要です。いい組織とは、人を人として見てくれる組織です。「僕らは単なる労働者ではない、感情を持った人間だ」ということを理解したマネージメントこそ、利益を生み出す組織になっていきます。
 

 

 

まとめ

 
あまりにも成果主義を追求しすぎると、人はやる気を失ってしまう。そのようにならないためにも、仮に成果を出さなくとも、頑張った人やチャレンジした人を評価する仕組みが必要です。さらに、僕らは感情を持った人間です。感情面を配慮しないマネージメントは、利益を生み出さない組織となっていく。