ディズニーの創造戦略に学ぶ
会社は、時代の変化に対応し変わっていかなければいけない。あるときは、大胆に変革をし非現実的なことだと思えることでも、ビジネスプランにまとめ上げ進めていかなければいけないときもある。そんなときでも、現実を踏まえて戦略を考えなければ、絵空事あるいは希望をただ述べているだけのものになってしまう。
トップの思いつきによる新規事業の失敗は、よくあることです。90%の確率で失敗すると言ってもいいくらい失敗しますね。そこで、今回ご紹介するのがディズニーの創造戦略です。
◆ディズニーの創造戦略
「ドリーマー(夢想家)」
「リアリスト(現実家)」
「クリティック(批評家)」
この3タイプのポジションがひとまとまりとなって戦略を考えるのが、ディズニーの創造戦略です。それでは、詳しく見ていきましょう。
1)ドリーマー(夢想家)
夢のようなとりとめのないことを思い描いき、非現実の世界で物事を考えている人。
空想にふけり希望にあふれています。次々と尽きることのない夢物語がわいてきます。
ワクワクするような想いが人生を楽しくしてくれます。
[問いかけ]
・何が私たちをワクワクさせ興奮させてくれるか?
・魔法の杖があるのならば何をつくりますか?
・どのようにして、それは体感できますか?
・お金、時間と資源の問題がないのであれば何をしますか?
・我々の夢は、どれくらい大きなものになることが出来ますか?
2)リアリスト(現実家)
ドリーマーが立てた夢を現実社会に落とし込む役割を担っている人。
実際のプランを考え目標を考えます。期限や計画を立てて行動に移す。
[問いかけ]
・どのようにして実現できるか?
・行動計画は?
・スケジュールは?
・アイデアの評価は?
・いくらかかるか?
・今のテクノロジーで実現可能か?
・どんな障害に直面するか?
・AプランがダメならBプランはあるか?
3)クリティック(批評家)
ドリーマーとリアリストの話を聞き、問題点を洗い出す役割の人。
弱点を見つけて建設的な批評を与える人。キチンと分析をする。
[問いかけ]
・このプランの悪いところはどんなところ?
・足りないところは何?
・このプランの弱点は何か?
・ベストな選択ですか?
・改善点はありますか?
・どのようにして観衆に目を向けさせますか?
(1)から(3)を繰り返してビジネスを作り上げてい行く。シナジー効果を生み価値あるものを作りだしていきます。夢の世界が夢で終わらず現実になるプロセスがこの3つのポジションから読み取れる。だから、夢のような世界がディズニーランドとして表現される。
まとめ
ビジネスは、絵空事や思いつきで事業をすると失敗する。現実世界とのギャップを埋め建設的な戦略を立てることで成功へ進めていくことにある。ディズニーランドの夢の世界が、現実の世界に成し遂げることができたのも、このプロセスを大切にしたから可能になった。
この3タイプのポジションを融合させ、ビジネス戦略を考える。
ディズニーの創造戦略
「ドリーマー(夢想家)」
「リアリスト(現実家)」
「クリティック(批評家)」